三重県伊賀市のJR島ヶ原駅前で8月28日、デマンド型(予約式)行政バス「島ヶ原ぐるり号」の実証運行を開始する出発式があった。運行日は平日の水曜と金曜で、島ヶ原地域内を北部と南部に分けた各ルートと、約8キロ離れた商業施設周辺まで走る小田町ルートが利用できる。
市交通政策課によると、市内のバス利用者は減少傾向で、非効率な運行が続いている定時定路線の改善策として、島ヶ原地域をモデル地区に選び、デマンド型の実証運行導入を検討してきた。通勤利用者がいる定時定路線の平日朝夕各便は予約の必要がなく、従来通り運行する。
予約式バスは事前の利用者登録が必要。いずれのルートも同駅出発で、水曜の北ルート、金曜の南ルートは各6便、小田町ルートは両日とも2往復運行する。運賃は大人で地域内が200円、島ヶ原駅から小田町が500円、地域内から小田町が700円。水曜または金曜が祝日の場合は木曜に運行し、予約がなかった便は運行しない。
出発式に出席した岡本栄市長は「この新しい形態のバスを地域の皆さんで利用し、盛り上げて頂けたら」とあいさつ。同地域まちづくり協議会の松永享二会長は「地域の皆さんにたくさん乗って頂き、意見をたくさん出して頂き、良いものにしてきたい」と話した。
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