三重県名張市は8月22日、市議会全員協議会で中学校給食の実施に向けた中間報告書を示し、実施方式をセンター方式に決定したと発表した。給食センターの建設地は、同市青蓮寺の公共用地を第1候補とすることも明らかにした。
県内で中学校給食を実施していないのは同市のみで、北川裕之市長は昨年6月に「2027年度中を目途に開始を目指す」と表明。今年度は、民間活力導入可能性調査を進めていた。
中間報告によると、実施方式についてセンター方式と中学校5校に給食室を設ける自校方式の2つを比較し、施設整備費と15年間の運営費などを合わせた事業費を試算したところ、センター方式の方が自校方式より約3億円安くなった。これに効率性や効果などの評価を合わせ、「センター方式が最適」と判断した。
建設地は同市長瀬の旧長瀬小学校跡地と、同市青蓮寺の伊賀南部ストックヤード西隣にある公共用地(現在はテニスコートとゲートボール場)を比較し、規模や位置、災害時の影響などから、後者が総合的に優れているとした。
市は今後、地元住民への説明などを進め、来年1月に作成する最終報告書で民間活力の手法を決定すると同時に、基本計画も策定する。
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