【炭火でアユを焼く委員会メンバー=名張市神屋で】

 三重県名張市の国津地区地域づくり委員会は7月30日、地区に住む70歳以上の一人暮らしの高齢者約50人と特別養護老人ホーム国津園(同市神屋)に、地元を流れる川で捕れたアユを塩焼きにして届けた。

 同地区では一人暮らしの高齢者が集まってカラオケなどを楽しむ会を毎年開いていたが、2020年から新型コロナの影響で中止に。代わりの取り組みとして見守りを兼ねて実施し、今回で4回目となった。

 アユは地元の長瀬太郎生川漁業協同組合の役員の協力で、前日までに約250匹を釣るなどして用意した。この日は、くにつふるさと館(同市神屋)に委員会メンバーら約20人が集まり、アユを串に刺して一本一本炭火で焼き上げた後、1人3本ずつパックに詰めて配った。

 同委員会の百地好美会長(82)は「コロナで中止していたイベントも来年には復活させたい。アユも毎年好評なので続けていければ」と話していた。

 市によると同地区の人口は今年7月1日現在474人で、その半数ほどが70歳以上。高齢化率は同日現在63・5%で、市内最高となっている。

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