【神村学園伊賀－神戸 1回表に先制の2点本塁打を放ち迎えられる神村学園伊賀・寺井選手（左）＝松阪市立野町で】
第105回全国高校野球選手権三重大会（朝日新聞社、三重県高校野球連盟主催）の1回戦7試合が7月9日、ドリームオーシャンスタジアム（県営松阪球場）など3会場で行われた。伊賀地域の学校では、神村学園伊賀が5投手による継投で神戸に6‐0で勝利、白山と対戦した伊賀白鳳は終盤に1点差まで追いつくも2‐4で敗れた。
神村学園伊賀は初回、2番・寺井広大選手（2年）が右中間スタンドへ先制の2点本塁打をたたき込む。先発の右腕・丸川康太投手（3年）は3回まで打者3人ずつで打ち取る安定した立ち上がり。3回と5回にも1点ずつを加え、9回には連打からバッテリーエラーで2点を追加し、最後はエース右腕・増田光投手（同）が完封リレーを締めくくった。
※神村伊賀－神戸の試合結果詳細は「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」（http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/）に掲載
「1年生だった昨夏も出場機会はあったが、消極的だった」という先制弾の寺井選手は「狙いすぎずセンター返しを心掛けて練習してきた。積極的に来た球を打とうと思い、ストレートが来たのでしっかり打てた」と振り返り、「欲を出さず、少しでも先輩たちと長く野球をしたい」と話した。
伊賀白鳳は5回まで小刻みに加点され、3点を追う展開で後半へ。先発の右腕・山口颯太投手（3年）が粘りの投球を続ける中、7回まで散発3安打に抑えられてきた打線は8回、1番・福喜多奎天選手（2年）、2番・鈴木嘉仁選手（1年）の連続適時打で1点差に迫る。しかしその裏に一死満塁から犠飛で2点差に広げられ、4番から始まった9回の攻撃は3人で打ち取られた。
※伊賀白鳳－白山の試合結果詳細は「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」（http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/）に掲載
2安打1四球で3打席とも出塁した岡田麟斗主将（3年）は「序盤から最少失点で、1点差まで追いつくことができ、このチームに最初は無かった粘りが出たと思う。負傷者が出てもベンチの全員が盛り上げてきた」と振り返る。岡田主将は8回裏に一死満塁で相手の左飛（犠飛で1人生還）を背走して捕球した際に足を負傷したが、「越されたら何点も入ってしまう状況なので意地で捕りに行った。1点で済んでよかったが、負傷交代になってしまって悔しい」と視線を落とした。
この日は雨天のため、四日市市営霞ケ浦球場での3試合が中止となり、10日に順延。10日に同球場で予定していた2試合は12日に延期となった。
