三重県伊賀市教育委員会は、市立中学校の委託運行スクールバスで生徒の降車確認漏れがあったと、5月16日の市議会議員全員協議会で説明した。議員からは、市教委が「置き去りではない」と公表しなかったことに批判の声が上がった。
教育総務課によると、4月25日の下校時に最終停留所で降車予定の男子生徒1人が下車しなかったことに気付かず、運転手は車内確認をせずに車庫に戻り、生徒から「寝込んでしまい降り忘れました」と声を掛けられ、発覚したという。
市教委は送迎バスの置き去り事故が各地で発生しているのを受け、今年度のバス運行業者に対し復路の場合は最終停留所と車庫入庫時に降車確認をして運行簿にチェックをするよう、仕様書に「置き去り防止」の項目を追加。降車確認漏れがあった業者に、同項目の履行を徹底するよう注意と指導を口頭で行ったと説明した。
しかし、確認漏れがあった日の運行簿に同項目へのチェックがあったことが全員協で明らかになると、質問した議員から「虚偽の記載ではないのか。市教委もおかしい」との意見が出た。
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