三重県伊賀市は5月18日、市内の医療機関が5歳から11歳の小児を対象にした新型コロナウイルスワクチンの3回目と4回目の追加接種で、受診した14人にファイザー社製オミクロン株対応2価ワクチンを使用せず、従来型ワクチンを誤って接種したと発表した。

 市健康推進課によると、17日午後に職員が4月接種分の事務処理中に気付いた。誤接種があったのは同じ医療機関で、全員が4月4、11、26日のいずれかに接種していた。小児を対象にした3回目以降の追加接種については予防接種規則の改正で、4月1日以降の従来型ワクチン使用が不可になっていた。

 この医療機関では、4月18日にも小児4人の追加接種を実施していたが、オミクロン株対応ワクチンを使っていた。誤接種の判明後、状況の把握で聞き取りを行った市の担当者は「どちらのワクチンを使用してもいいと思い込んでいたようだ」と話し、医療機関から保護者に説明するよう要請した。

 市では14人の児童が誤接種から3か月以上経過すれば、オミクロン株対応ワクチンの接種が可能になるため、再接種の希望者には接種券を発行するとしている。

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