特殊詐欺被害を未然防止　郵便局員に感謝状　名張署

　三重県警名張署は4月26日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、名張市栄町の名張郵便局（西川雅也局長）と局員の谷信之さん（50）に感謝状を贈った。

　同署などによると、同月5日午後0時20分ごろ、同郵便局の現金自動預払機（ATМ）で現金を送金しようとしていた高齢女性が、近くに居た谷さんに「お金を振り込めない」などと声を掛けた。谷さんが話を聞くと、女性は「市役所から介護保険の還付金がある。郵便局ATMへ行くように言われた」などと説明したため、特殊詐欺と判断。名張署に通報するなどして、被害を未然に防いだ。

　女性は約400万円を振り込もうと、犯人と電話をしながらATMを操作していた。犯人からは「窓口には行かないで」と言われていたという。

　今村悟署長から感謝状を受け取った谷さんは「危なかった。お客さまの大切なお金を守ることができてよかった」と話した。