三重県名張市発注の電気工事を巡って市職員ら2人が逮捕された贈収賄事件を受け、北川裕之市長は2月22日、市防災センター(鴻之台1)に室長級以上の管理職110人を集め、直接訓示した。
市が緊急で開いた研修の冒頭であった。北川市長は事件について「市民の市政に対する信頼を裏切り、著しく信用を失墜させる事態となった。痛恨の極み」と述べ、「市役所が危機的な状況」と強調。公務員倫理やコンプライアンス(法令順守)の徹底を求め、部署への伝達の仕方も「ペーパーやメールで済ませるのではなく、職員同士が顔を突き合わせて伝え、話し合って」と訴えた。
最後には「一番悔しい思いをしているのは一生懸命努力し、身を粉にして働いている職員の皆さんだと思う。二度とこのようなことが起こらないよう、一丸となって再発防止に取り組み、市民の信頼を取り戻していきたい」と、時折、言葉を詰まらせながらも伝えた。
続く研修では、総務部の法務担当弁護士、谷口寛朗副参事が登壇し、法令や職員倫理などについて改めて説明した。
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