女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は、元Jリーガーの北村隆二氏(41)が新監督に就任すると発表した。契約期間は2月から2年間。
北村氏は神奈川県逗子市出身。県立逗葉高から青山学院大を経て、Jリーグの名古屋グランパスやFC岐阜、松本山雅FCなどでプレーした。引退後は日本フットボールリーグに所属するFCマルヤス岡崎(愛知県岡崎市)のコーチや監督などを務め、昨年2月からは同市にあるジュニアユースのチームを指導していた。
北村氏は監督就任の抱負として「伝統のあるすばらしいクラブの一員になることができ、とてもうれしい。しっかりと覚悟をもってこのクラブを率いていきたい。選手、スタッフ、クラブに関わる全ての方々の力を合わせて三重県を盛り上げていきたい」とコメントした。
引退選手2人
また、引退選手は2人。くノ一に6年在籍し、一昨年のリーグ優勝と昨年の2位を主将として支えたMF作間琴莉選手(25)は「夢だった『キャプテンとして優勝カップを掲げること』が叶えられてうれしかったし、かけがえのない財産になった」と話した。
もう一人は昨季後半を体調不良で欠場するも、チーム最多の7得点を記録し、リーグのベストイレブンに選ばれたMF三橋明香選手(26)。クラブを通じ「くノ一に来なければ、1部優勝を味わえることもなく、ベストイレブンも受賞できなかった。クラブに関わる全ての皆さんのおかげですばらしい環境の中、サッカーができた」と感謝を述べた。
他には、2度の代行監督を務め、チームに10年間在籍した林一章コーチ(46)も契約満了で退任した。退団などの選手13人は次の通り。FW沖野くれあ(23)▽GK藤田涼加(27)▽GK竹下奏彩(20)▽MF川﨑咲耶(26)▽MF山崎愛海(20)▽DF玉城亜海(18)▽DF村上夏奈瀬(21)▽MF山下沙耶香(24)▽FW江頭一花(20)▽FW片山真鞠(20)▽MF島野美央(23)▽GK横路友加里(23)▽DF米川愛梨(21=期限付き移籍)
2023年1月28日付836号20面から