女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は1月28日、伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀で新体制発表の会見を開き、北村隆二新監督(41)や新加入の選手12人らが出席した。新チームは3月の第3週に予定する今季開幕戦に向け、2月1日から全体練習を再開する。
昨季は終盤に失速し、最終2位の成績で連覇を逃したくノ一。北村監督は就任あいさつで「自分にとっても新しい挑戦。昨年から選手の半数が入れ替わったが、クラブが一丸となって戦っていく姿勢を見せたい。攻守とも自ら仕掛けるサッカーを目指す」と抱負を述べた。
今季トップチームの選手は27人。新戦力の12人は18歳から27歳の若手中心で、ポジション別ではゴールキーパー3人、ディフェンダー2人、ミッドフィルダー・フォワード7人。他チームから移籍他、新卒は強豪の大学、高校出身の選手が加わった。
移籍加入は、プロクラブで構成する「WEリーグ」の長野パルセイロ・レディースからMF・FW村上日奈子選手(22=宮崎市)、なでしこ1部のスフィーダ世田谷FCからMF竹島加奈子選手(27=伊賀市)、同2部の岡山湯郷ベルからGK後藤優香選手(24=横浜市)の3人。村上選手は「チームの勝利と目標のリーグ優勝に向けて頑張りたい」と意気込みを話した。
新卒のうち、大学生は7人。日本体育大のFW谷口清夏選手(22=伊勢市)は同大学が母体のなでしこ1部「日体大SMG横浜」でもプレーし、通算38試合に出場、3得点を記録している。
新潟医療福祉大からはDF高山菜々香選手(22=長野県松本市)、MF・FW篠原沙耶選手(22=茨城県日立市)、GK和田涼花選手(22=新潟市)の3人。神奈川大からGK高橋杏奈選手(22=神奈川県相模原市)、MF小林綺那選手(22=同横須賀市)、MF・FW平田ひなの(21=大阪府枚方市)の3人が加わった。
高校生は全日本高校女子サッカー選手権で優勝した藤枝順心高のFW正野瑠菜選手(18=山形県新庄市)とベスト4に進出した日ノ本学園高のDF田中晴菜選手(18=滋賀県近江八幡市)の2人。正野選手は「多くのチャンスにかかわり、守備でもハードワークしたい」と話した。