住民が安全運転呼び掛け
魔の交差点――。三重県名張市の緑が丘地区に一瞬「ドキッ」と目に留まる看板がある。「速度を落とし、気を付けて通過して」という住民の切なる願いが込められている。
緑が丘自治会が設置したもので、地区のメインストリートと通学路などが交わる場所に4か所ある。看板があるのは交差点の優先道路側で、非優先側にある看板には「一旦停止」の文字が書かれている。
事故が多発し、通称で魔の交差点と呼ばれる場所は各地にあるが、看板で明示するのは珍しい。同様の文言が書かれた看板は以前からこの場所に設置されていたが、2022年3月に地区内の注意喚起看板計19枚を一斉に更新した際、より文言が目立つようデザインを改めた。
自治会長の内橋歳夫さん(72)によると、工業団地や国道368号バイパスが近い影響で、朝の通勤時間帯を中心に地区内の交通量が多く、事故も発生しているという。
内橋さんは「団地内には高低差があり、スピードが出やすく、見通しも良くない。老人から子どもまで生活しているので、ゆっくり安全に運転して頂きたい」と呼び掛けている。
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