1月9日の「成人の日」を前に三重県名張市で8日、「二十歳のつどい」があった。昨年4月に成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、成人式から名称を変更して開催。色鮮やかな振り袖や真新しいスーツに身を包んだ今年度20歳になる新成人が集まり、肩を寄せ合って記念撮影をするなど、新たな門出を祝った。
午後1時から同市夏見のマツヤマSSKアリーナ(市総合体育館)で式典があり、対象者762人のうち491人が出席。天正みだれ太鼓保存会によるオープニングの後、北川裕之市長は祝辞で「20歳は皆さんにとって新たな節目。改めて大人の自覚を持つ機会にして頂きたい」とあいさつ。「仲間を大切にしながら、自分の目標に向かって突き進んで頂きたい。名張のまちがずっと皆さんを見守り、応援し続けていることを忘れずにいて」とエールを送った。
その後、新成人を代表して実行委員の3人がスピーチに立った。大阪の公立大学で化学を学ぶ加納淳嗣さん(20)は「国際交流を通じて視野が広がった。責任ある大人になり、新たな時代を創っていく覚悟」、市環境対策室で勤務する城戸悠馬さん(19)は「覚悟と責任を持って自分の道をしっかりと歩む」、鈴鹿市の私立大学で社会福祉士を目指す浪花紬さん(20)は「見守り、支えてくださった地域の方々の助けになる大人を目指したい」とそれぞれ思いを語った。式後は、中学時代の恩師からのビデオメッセージが会場で上映された。
市によると、成人式の参加率は、64・4%で昨年より5・6ポイント低くなった。
名称を変更し20歳を対象に開催することについて、新成人からは「成人式の方がやっぱり聞き慣れている」「つどいでも新しい時代になった感じで、抵抗はない」「18歳で集まるのは早すぎると思う」「大人の自覚を持つきっかけになる」といった声が聞かれた。