熱帯地方原産の果樹・パパイヤは、冬季が寒冷な三重県の伊賀地域では露地では実が熟すまでに至らないが、サラダや炒め物など野菜のように食べる「青パパイヤ」として市場などに並ぶ。10年ほど前から栽培する名張市夏見の福田德生さん(65)は今年70個ほどを出荷し、「もっと実を大きくしたい」と来年に向けて構想を練っている。
昨年までは自宅近くの畑で露地栽培していたが、今年は別の畑に移し、初めてビニールハウスの中で育てたところ、温かさから成長が著しく、3本とも高さ2メートルほどの屋根を突き破って伸びた。実の大きさは握りこぶし大ほどで、福田さんおすすめの食べ方は「シャキシャキした食感を楽しめるサラダ」だという。
他にもポポーやフェイジョア、ブラックベリーなど、珍しい果樹を10種類ほど栽培しており、「来年はハウスの屋根を破らないよう、丈の伸長を抑え、しかも実は大きくする方法がないか研究中」だそうだ。
2022年12月10日付833号2面から
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