伊賀市役所

 三重県伊賀市は11月25日、市立校以外に在籍し市内に住所がある小中学生の保護者を対象に、物価高騰の影響を受けている家計支援として来年1月から3月分の給食費相当分を補助する経費162万円などを含む一般会計補正予算約9億8681万円の追加を発表した。来月5日開会の市議会定例会に提出する。

 物価高騰による家計の負担軽減で市立小中学校に通う児童生徒の給食費を同期間分補助する事業費は、今月4日の市議会臨時会で可決。今回は補正の対象者が海外で現在暮らす22人を除く小学生26人と中学生100人の計126人。財源は市の新型コロナ感染症対策基金からの繰入で、申請があった保護者に対し小学生1万2000円、中学生1万3000円を一律給付する。

 他の主な事業と事業費は次の通り。

▽仮称・岸宏子記念伊賀文学館(上野忍町)の改修工事費の一部1183万円。財源は本人からの遺贈を基にした岸宏子文学振興基金の繰入金で、2024年度までの2年間で債務負担行為を設定

▽空き家対策で市出資の民間会社が古民家を活用し改修する2期目の城下町ホテル事業として上野中町と上野田端町の2軒に対する補助金4000万円

▽大山田中学校(平田)の外壁や屋上、トイレの洋式化、空調設備など大規模改造工事費3億3000万円

▽名張市消防本部と共同運用する指令センター(緑ケ丘東町)の機器整備や通信指令回線使用料などの経費10億5450万円。33年度までの債務負担行為を設定

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