三重県名張市内で朝霧が立ち込めた11月3日の朝、同市青蓮寺の田中一夫さん(73)が管理するブドウ園斜面に自生した「チカラシバ」の穂には、球形の水滴がびっしりと付き、一面が真っ白に染まっていた。
チカラシバは日本各地に分布するイネ科の多年草。「ネコジャラシ」のようなブラシ状の穂が特徴で、高さは20から60センチほど。
園では約4000平方メートルの敷地に無数に広がり、細かい針状の毛に付いた水滴が、朝日に照らされてキラキラと輝いていた。毎年5月ごろに刈り取っていたが、今年はブドウを栽培せず放置していたという。
午前9時15分ごろに園を訪れた田中さんは「一面真っ白で驚いた」と話していた。
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