刑事課長 竹下伸樹
平素より警察活動に対するご理解、ご協力を賜り感謝申し上げます。今回は、特殊詐欺の被害防止について説明します。
名張署管内では、本年8月末現在で特殊詐欺が6件発生しており、被害総額は約1810万円となっています。手口別では、架空請求詐欺が6件中5件を占めています。
被害状況については▼インターネットを利用中に突然、警告画面と電話番号が表示され、その番号に電話するとウイルス除去費用を要求され、電子マネーを購入させてだまし取る手口▼老人ホームの入居に関する名義貸しを名目とし、解約金が必要として現金や電子マネーを購入させてだまし取る手口▼「有料サイトの契約料金が支払われていない」「訴訟になっているので解決金を払わないと刑務所に入ることになる」と言って現金を振り込ませる手口、などが発生しています。また、本年6月には、高齢女性が現金約1200万円をだまし取られる被害も発生しています。
被害に遭わないために、次の事に留意してください。▼身に覚えのない請求は無視してください▼携帯電話やパソコンに表示された番号には絶対に電話をしないでください(「電子マネーを買って」も詐欺です)▼ATMで還付金を返還することは絶対にありません▼自宅の固定電話は常に留守番電話設定にしておいてください
警察では、自動通話録音警告機の無料貸し出しを行っています。不審な電話や迷惑電話などで困ったら、一人で抱え込まず、必ず家族や警察に相談をしてください。警察は、住民の皆さまが安全で安心して暮らせるように頑張っておりますので、引き続きご協力をお願い申し上げます。
2022年10月8日付829号23面から
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