【サツマイモ堀り体験に参加した園児ら=伊賀市予野で】

 三重県伊賀市の農業公園で10月13日、保育園児らのサツマイモ堀り体験があった。子どもたちが小さなスコップを使って収穫した“秋の味覚”はあっという間に山積みされ、畑のあちらこちらから「大っきいの取れた」「もう1個掘れた」と歓声が上がった。

 同市予野にある農業公園は地元住民中心の「明日が楽しみな里づくり委員会」が指定管理者になり、運営している。敷地は全体で約4万平方メートル。そのうち約3・2万平方メートルが市民ふれあい農園という貸農園で、市内外の利用者が野菜作りを楽しんでいる。

 芋掘り体験は、6月に「ベニアズマ」の苗100本を植えた空き農地約300平方メートルであり、この日は同市大内の花之木保育園(島田恵美子園長)に通う1歳から6歳の園児50人と保護者、職員の計約100人と同委員会の会員15人が参加した。

 同委員会によると、この活動は今月1日に花之木保育園と統合した予野保育園の恒例行事で、約15年前から続いているという。大井崇瑠ちゃん(5)は「たくさん取れて楽しかった。スイートポテトにして食べたい」と感想を話し、勝島正委員長(73)は「収穫の喜びを感じてもらえたらうれしい。農業公園のことも、より大勢の人に知ってもらえたら」と話した。

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