【ゴール前のこぼれ球から逆転ゴールを決めるくノ一FW川﨑(右端)=伊賀市で】

 女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は10月9日、伊賀市小田町の上野運動公園競技場でバニーズ群馬FCホワイトスターと対戦し、5-1の大勝でホーム最終戦を締めくくった。

 くノ一が1試合に複数得点を記録したのは5試合ぶりで、5ゴールは今季最多。この日はあいにくの雨だったが、「市民感謝デー」として地元の伊賀・名張両市民を無料招待し、1118人がスタンドに詰めかけた。

 試合は開始6分に先制を許す苦しい滑り出しだったが、31分にDF秦美結がフリーキックを直接決めて同点。その後、38分にFW川﨑咲耶のゴールで逆転して前半を終えた。

 後半1分の追加点も秦のフリーキックからで、相手選手のクリアミスを誘い、ネットを揺らした。同22分には川﨑がこの日2点目を記録。アディショナルタイムにも途中出場のFW沖野くれあが駄目押しゴールを奪い、バニーズを突き放した。

ホーム最終戦後、観客席に向かってあいさつする作間主将(手前中央)

 くノ一は、16日にある最終節のアウェー戦対ASハリマアルビオンに敗れても、今季2位以上が確定。8日の試合で首位のスフィーダ世田谷FCも勝利したため、勝ち点3差に変わりはない。得失点は9差とくノ一が大きく離されている。

 ホーム最終戦の後、MF作間琴莉主将は「何とかホーム最終戦を勝利できた。優勝は厳しくなったが、最後まで諦めずにくノ一らしく戦って今シーズンを終えたい」と声援を送っていた市民やサポーターに感謝と最終節への意気込みを伝えた。

- Advertisement -