消費税の「インボイス制度」が来年10月に始まるのを前に、三重県の伊賀地域を管轄する上野税務署は、伊賀・名張両市で事業者向けの制度説明会を開く。
インボイスは、消費税額や適用税率など所定の記載要件を満たした請求書(適格請求書)などのこと。インボイス制度は、そのインボイスを基に消費税の仕入税額控除を適用する制度だ。売り手はインボイスを交付するために、事前にインボイス発行事業者の登録を受ける必要があり、買い手は控除の適用を受けるために売り手から交付されたインボイスを保存する必要がある。
制度開始時からインボイスを発行したい場合、原則として2023年3月までに登録申請書を提出する必要がある。ただし、発行事業者になれるのは消費税の課税事業者のみで、免税対象の課税売上高1000万円以下の事業者が、発行事業者として登録するためには、課税事業者となる必要がある。一方、登録しない事業者はインボイスを交付できず、取引先は仕入税額控除の適用を受けられないこととなる。
同署の白川敬史署長は「説明会に出席頂き、制度の内容をよく理解した上で早めの検討、準備をお願いしたい」と参加を呼び掛けている。説明会では、同署の担当者が制度の概要や注意点などを説明する。その場で登録申請もできる。
開催場所と日程は次の通り。要事前予約、参加無料。
▼上野税務署(伊賀市緑ケ丘本町)=10月14日、11月18日、12月15日。
各日午前10時からと午後2時からの2回。各回先着20人。問い合わせは同税務署(0595・21・0953=法人課税部門)まで。
▼上野商工会議所(上野丸之内、ハイトピア伊賀3階)=10月24日、11月28日、12月12日。
各日午前10時からと午後2時からの2回。各回先着30人。問い合わせは上野商議所(0595・21・0527)まで。
▼伊賀市商工会本所(下柘植)=10月20日、島ヶ原支所(島ヶ原)=11月25日、青山支所(阿保)=12月13日、いずれも午後1時30分から。各回先着20人。問い合わせは同市商工会(0595・45・2210)まで。
▼名張産業振興センターアスピア(名張市南町)=10月26日、12月16日、各日午前10時からと午後2時からの2回。各回先着30人。問い合わせは名張商工会議所(0595・63・0080)まで。