三十余年ぶりバンド再結成　伊賀出身・在住の5人組「狸の仲間」

職場の仲間と新メンバーで好きな音楽を　オリジナル曲も

　職場の仲間が集まり、事あるごとにベンチャーズやポップスを奏でてきたバンドが三十余年を経て再び―。それぞれ勤務地や環境などが変わり、音楽で集まる機会が減っても「飲み仲間」や「スポーツクラブ仲間」として定期的に顔を合わせる中で、新たなメンバーも加え、2018年に再出発した。当時のテーマ曲から付けたバンド名は「狸の仲間」だ。

　三重県伊賀市内にある自動車部品製造会社の同僚だった同市東高倉の小田正さん（66）、同上神戸の竹森元士さん（69）らが20代のころに趣味でバンドを結成。7年ほどの間、社内や地域のイベントなどへ精力的に出演し、青春時代を駆け抜けてきた。

　再結成のきっかけは、勤務先から社内イベントへの出演を打診されたこと。「バンドのことを覚えてくれている人もいて、うれしかった」と小田さん。現在は、同市出身・在住の50代から70代の5人で週1回、竹森さんの自宅などで演奏を楽しみ、まだまだ腕を磨いている。

　20ほどあるオリジナル曲も含め、演奏を重ねてきた曲以外にも、最新のJポップも何曲かレパートリーに入れた。長引く新型コロナの影響で、聴衆の反応をじかに感じられる機会はまだ少ないが、「仲間で楽しく好きな音楽を続けていくことが、皆の刺激になれば」と願っている。

2022年9月10日付827号3面から