「元気よく爽やか」和気あいあいと
女子野球が全国的に盛り上がりを見せる中、三重県名張市を拠点に活動する中学軟式野球チーム「颯(はやて)」が発足した。練習や県内外のチームとの試合を重ね、地域の女子選手の活躍の場を広げていく。
メンバーは、普段は中学の野球部で男子と一緒にプレーしているが、体力や体格などの差から、野球が好きでもなかなか試合に出られないことが多いという。
その受け皿にと、市立北中学校で野球部顧問を務める篠田敏史教諭(27)が中心となって参加者を募り、6月から活動開始。北中から4人、赤目中から4人、桔梗が丘中から3人の計11人が集まり、各野球部顧問らが協力して指導している。
チーム名は「元気よく爽やかなイメージ」から、メンバー自ら命名した。7月30日に北中グラウンドであった練習には、紺地に青字でチーム名と各選手の名前をあしらったそろいのウエアを着たメンバーが参加。時には笑顔を見せ、和気あいあいとした雰囲気で白球を追っていた。
キャプテンを務める桔梗が丘中3年の片岡弥奈さん(14)は、部活では男子と同じ練習メニューをこなしても、思うように試合に出られず悔しい思いを抱えてきた。「女子チームはあっても、遠い場所で活動していて通えなかった。顧問の先生から名張で女子チームを作る話を聞いて、すごくうれしかった。高校でも野球を続けたい」と目を輝かせる。
篠田教諭は「夏休みなど長期の休業期間を中心に練習を続け、試合に出る楽しさも伝えていきたい。名張以外からの参加も歓迎したい」と話す。
問い合わせは北中(0595・65・1244)の篠田教諭まで。
2022年8月13日付825号6面から
- Advertisement -