中山祥吾さん(31)
昨年12月にオープンした三重県名張市百合が丘東5のベーカリー「Yul necco(ユルネッコ)」のオーナー。地元の人から広く受け入れられ、地域に根付いたベーカリーを目指す。
大阪府出身。子どものころから菓子作りに親しみがあり、高校卒業後は事務職員として働くも「好きなことを仕事に」と、製菓・製パンの専門学校に入学。製菓の基本を学ぶ中、パン作りの魅力にひかれ、大阪のホテルと神戸のベーカリーで5年ほど腕を磨いた。
「生地作りから焼き工程まで一貫して携わりたい」との思いで、自分の店を持つことを決心。同じ専門学校で学んだ妻と、妻の地元である名張で店を構えることに決めた。
店内のショーケースには、地元農家から購入したケールや小松菜などを使ったオリジナルのパン約40種類が並ぶ。妻が作る焼き菓子も人気で、常連客からの「おいしかった」の一言が何よりうれしい。
休日は、夫婦で地元の飲食店巡りを楽しむ。食材の組み合わせなど調理のアイデアをパン作りに採り入れることもあるという。
2022年7月16日付823号15面から
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