三重県伊賀市は8月10日、市内の医療機関が実施した新型コロナワクチンの4回目接種で高齢者施設に入所する70代から90代の男女20人に冷蔵保存の期限が過ぎたモデルナ社製ワクチンを接種したと発表した。

 市ワクチン接種推進課によると、入所者に接種したのは7月29日で、ワクチンは5日前の24日に保存期限が切れていた。今月9日に医療機関のワクチン担当者だった看護師が管理の確認作業中に気付き、誤接種が判明した。同日夕方時点で入所者に特別な体調異変は認められないという。

 原因について、市はワクチン担当者が医師と接種日程を調整する際に保存期限を伝えていなかったことと、期限が過ぎたままワクチンを保管し、使用当日も確認を怠っていたことだと説明。同医療機関に対し、ワクチンの保管管理を厳重に行うよう注意したという。

- Advertisement -