高校野球部のチームメート3人 6月に活動開始
三重県名張市の朝日公園(朝日町)を拠点に、「へっぽこラジオ体操」が毎朝活動している。元気に体を動かすのは、地元の若者たちだ。
立ち上げたのは、閉校前の名張桔梗丘高校野球部でチームメートだった同市の消防士、山下哲平さん(22)と中基紀さん(23)、会社員の岩本和磨さん(22)。今年5月、中さんが突然「ラジオ体操をしよう」と2人に提案した。
中さんはそのきっかけを「『何か始めたい』と走りながら考えていた時、『ラジオ体操はどうかな』という天使の声が聞こえた」と笑いながら振り返る。リーダーはじゃんけんで山下さんに決まり、6月1日から活動がスタートした。
覚え直しから開始 会場に目印ののぼりも
ラジオ体操をするのは小学生以来で、まずは覚え直しから始めた。3人とも早起きが苦手な上、勤務の都合でどうしてもそろわない日もあり、継続も課題となった。晴れの日も雨の日も、1人しか集まらない日もなんとか続けており、その様子はインスタグラムのアカウント(@heppoko.rajiotaisou)で毎回配信している。
活動の目印にと、「毎朝」「自由参加」の文字と3人のポーズ写真をあしらったのぼり旗も作成。輪は次第に広がり、朝日公園以外に市内のスポーツジムやスタジオ、保育施設などに出張する日も増えている。
「始めてよかった」「地域を楽しく元気に」
山下さんは「健康のためにも、人とつながるきっかけにもなり、始めてよかった」、岩本さんは「朝からスマホをいじって過ごす若者たちに、特に参加してほしい」とそれぞれ思いを語る。発起人の中さんは「いつかこの公園を参加者でパンパンにする。ラジオ体操を通じて地域を楽しく元気にしていきたい」と話している。
活動は原則、朝日公園で午前7時20分から。朝日公園以外を会場にする日もあるため、アカウントで予定を確認する。
2022年7月16日付823号1面から
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