三重県伊賀市は7月13日、可燃ごみ用指定袋の料金について、来年4月から1枚につき5円値上げする改定案を見送ると、諮問機関の「ごみ減量・リサイクル等推進委員会」(小竹紀忠委員長)で説明した。今後も値上げの検討は続けるが、時期などは未定だという。

 人権生活環境部の上島邦彦部長はこの日の委員会で「料金改定はごみ量と二酸化炭素の削減が目的だが、根拠となるデータをお示しできなかったことを反省している。もう少し時間の猶予を頂いて見直しをさせてほしい」と陳謝。値上げの見送りは物価高騰が理由で、「市民の負担が増すなか、更なる負担を求めることは難しい」と話した。

 審議では、上野北部地区の指定袋を青山地区と同様、取っ手が付いたレジ袋タイプに形状を変更することと、材質を環境負荷の少ないバイオマスプラスチックなどを採用することについて、他自治体の導入事例を基に話し合った。市廃棄部対策課によると、計296万枚の概算見積が現行の袋を継続採用した場合と形状変更した場合の金額差はないが、物価高騰の影響で昨年度の約2倍の約3928万円に、材質変更もした場合は更に約222万円増になるとした。

 同市のごみ袋値上げを巡っては、市が一般会計当初予算案に関連経費や収入を盛り込んでいたが、市議から条例改正案を審議する前の計上は「議会軽視だ」との指摘を受け、減額修正した。

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