三重県名張市の介護事業所で6月27日、高齢者がeスポーツを体験するレクリエーションが開かれ、70代から90代の利用者約10人が楽しんだ。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/Kaq0PIHhcS4)〉
県eスポーツ連合が主催し、同市蔵持町原出の「小規模多機能ホーム スマイル」で開いた。ゲームを健康維持や認知症予防に役立てる取り組みで、同連合としての開催は初めてという。「健康ゲーム指導士」の養成講座を受講した3人が、高齢者をサポートした。
レクでは、曲のリズムに合わせて太鼓をたたくゲーム「太鼓の達人」と、自動車ゲーム「グランツーリスモ」に挑戦。グランツーリスモの体験では、ハンドルやアクセル、ブレーキを模したコントローラーが用意された。参加者は真剣な表情で操作し、画面に展開する実車さながらのスピード感ある風景に夢中になっていた。
参加者の中で最高齢の福森質さん(98)は、かつて仕事でタンクローリーを運転していたと話す。「経験があるから、安全に上手に運転できた。昔の事を思い出し、楽しかった」と声を弾ませていた。同連合理事兼事務局長の森浩樹さん(55)は「こういった機会をどんどん増やし、eスポーツの良さを知ってもらいたい」と話していた。
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