三重県名張市議会の6月定例会が9日、開会した。北川裕之市長が就任後初の施政方針演説に臨み、「人口減少に歯止めをかけ、名張を活力と魅力あふれるまちにする」と力を込めた。
観光分野では、2025年の大阪・関西万博も視野に、体験プログラムやツアー商品の企画開発に取り組むことなどを強調。竹をテーマにしたイベントを20年から手掛ける「なばりSDGsプロジェクト」では、「(仮称)竹あかりロード」(近鉄赤目口駅から赤目四十八滝渓谷入り口まで)を設ける方針を表明した。竹を活用した新たなブランドづくりや、地域住民と観光事業者との連携体制の確立にも触れた。
市立病院改革では、市の諮問機関「市立病院在り方検討委員会」の答申などを踏まえ、同病院の役割や機能を盛り込む経営強化プランを策定する。市の長期ビジョンとなる新総合計画は、23年3月を目標に練っていく。
この日、市は当初予算の「肉付け」として10億9208万円を増額する一般会計補正予算など、計7議案を提出。新型コロナウイルスワクチン接種事業費などの1億1944万円の一般会計補正予算案は即日採決され、全会一致で可決した。
6月定例会は27日までの19日間。一般質問は14、15、16日の3日間。常任委員会は総務企画委員会が20日、教育民生委員会は21日、産業建設委員会は22日。
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