三重県伊賀市は5月30日、一般会計補正予算2議案を発表した。そのうちの1件には新型コロナウイルスワクチン接種の事業費を盛り込むなど3億2405万円を増額し、補正後の予算額は439億4153万円になった。6日開会予定の市議会6月定例会に提出する。

 主な事業のうち、仮想美術館の構築費3049万円と、8000円分のプレミアム付商品券を5000円で発行する商工団体への補助事業1億7247万円、老朽化した予備車の老朽化に伴う救急車の更新費2958万円は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金から全額充てる。

 市有の美術品をスマートフォンやパソコンで閲覧できるようにする仮想美術館の運用費は年間500万円で、構築後5年間の総額は5500万円。プレミアム付商品券は申し込み開始が7月上旬、販売開始が10月上旬、使用期間は2023年1月下旬までを予定している。

 残高約1億5000万円の市の新型コロナ対策基金から充てる事業では、青山福祉センター(同市阿保)の老朽化した空調設備改修工事費1004万円などを計上。同事業は当初予算でも841万円を計上したが、予定箇所とは別に故障したため、来年度に実施を計画していた個所と合わせて2か所とも今年度に改修工事を行う。

 また、定例会初日には子育て世帯生活支援特別給付金として市内の0歳から18歳を対象に一人親世帯の約1000人と非課税世帯の約800人を対象に1人当たり一律5万円を支給するための事業費9210万円について即日採決する。

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