三重県の伊賀市議会定例会は最終日の3月24日、予算関連議案など56件を可決または承認、同意し閉会した。2024年度の成人式から対象を18歳と決めたのに伴い、来年3月に19歳を対象にした式典を開くための経費が盛り込まれた一般会計当初予算案の討論では憂慮や批判の意見が相次いだ。

 同市議会では昨年9月定例会で、市民団体「伊賀市の未来を考える勉強会」が提出した従来通りの20歳で1月に開催するよう求めた請願を採択。賛成で意見を述べた一人の北森徹市議(50)=明政クラブ=は「8000人以上の署名もあるのに、当事者へのアンケートもせず、なぜ18歳で成人式開催を決めたのか。経費計上は納得できないが、19歳の子たちを混乱させるわけにはいかない」と市の決定を批判した。

 また、同予算案に盛り込んだ一般廃棄物処理手数料として可燃ごみ指定袋の値上げに向けた諸経費や収入に対し、議会から条例改正案の審議前に当初予算案に盛り込んだことに「議会軽視だ」との指摘を受け、市は最終日に減額修正するなどした補正予算案を追加提出し、全会一致で可決した。

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