【ドライバーショットを披露する吉川君=名張市神屋で】
「将来はプロゴルファーになりたい」と笑顔で話す、三重県名張市立すずらん台小5年の吉川夏優君(11)が、3月29日、30日に栃木県那須烏山市で開かれる「第15回全国小学生ゴルフ春季大会」に出場する。
小中高生のジュニアゴルファーを育てる「名張ジュニアゴルフクラブ」に6歳から所属している吉川君は、昨年11月に桑名市であった「中部小学生ゴルフ選手権予選」を、出場25人中首位タイで通過。12月に愛知県春日井市であった中部決勝大会では20人中5位となり、全国大会に進める上位12位以内に入った。全国大会には各地区予選を勝ち抜いた72人が出場予定で、パー72のストロークプレーで競う。
ドライバーは200ヤード超
吉川君は身長144センチ、体重40キロと「クラスでも小柄な方」だが、ドライバーの飛距離は平均200ヤードを超える。同じく小学5年の時に全国大会に出場した兄の奏風君(14)のフォームをまねて、2歳ごろからクラブを握っていたという。
同ジュニアクラブでの週1回の練習の他、平日の放課後は週1、2回、両親の送迎で名張ゴルフセンター(同市蔵持町原出)に通い、2時間ほど練習。休日や夏休みには、主に名張サウスカントリー倶楽部(同神屋)で、その日の最終組がスタートをした後に兄弟でラウンドしている。
両親もバックアップ
プロを目指す2人の夢を両親も全面的にバックアップ。居間の一室にゴルフ練習用のネットとパターマットを設置し、2人はアイアンのスイングやパット練習に励んでいる。
母の薫さん(41)は「ゴルフ場などのご厚意で、コロナ禍でも快く練習させて頂き、感謝の気持ちでいっぱい。皆さんの期待に応えられるよう、本番では力を出し切ってほしい」と話す。吉川君は「初めての全国大会で緊張すると思うけど、目標は10位以内」と抱負を語った。
2022年2月26日付814号4面から