【名張市役所を表敬訪問した小林さん=名張市鴻之台1で】

 2月12、13日に千葉県印西市で開かれる、スポーツクライミング・リード競技の全国大会「第35回リードジャパンカップ」に出場する、三重県立名張青峰高校2年の小林舞さん(17)(名張市富貴ケ丘)が2月7日、同市役所を表敬訪問した。2019、21年に続く3回目の出場を控え、「五輪やW杯に出ている選手たちが多いけれど、自分にやれることを精いっぱい頑張りたい」と活躍を誓った。

 リードは、ハーネスを装着して高さ十数メートルの壁を登り、制限時間内での到達高度を競う競技。スポーツクライミング3競技(リード、ボルダリング、スピード)の中で最も長い距離を登るため、技術や持久力だけでなく、効率良く動きを制御する戦略性も問われる。ジャパンカップには、昨年の東京五輪の日本代表メンバーら優先出場権を持つ選手と国内ランキング上位者が出場できる。

 普段は津市や県外へ練習に通い、小学6年から中学3年まで「ジュニアオリンピックカップ」に4年連続で出場するなど、ジュニア・ユースのカテゴリーで全国のライバルたちと競い合ってきた小林さん。中学2年時(19年)に初出場したジャパンカップでは準決勝に進んで18位に入ったが、2度目だった昨年は予選で敗退していた。

 「ついにクライミングがオリンピック種目になった」。わくわくしながら見ていた東京五輪で女子複合の銀メダリストとなった野中生萌選手(24)らも今大会に出場予定で、小林さんは「ユースでは上位に入れているけれど、ジャパンカップとなれば経験豊かな選手たちがたくさん出てくる。でも、やれることをやるだけ」と気持ちを引き締めていた。

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