【読経する松岡住職(左)と面を着けて並ぶ先達ら=伊賀市上野西日南町で】

 三重県伊賀市上野西日南町の松本院(松岡弘純住職)で2月3日、「除災招福」を願う恒例の「節分星供」があった。新型コロナウイルスの影響で、年男による豆まきは、昨年に続き中止となった。

 今年は、念仏を唱えながら大数珠を輪になって回す「百万遍大念珠繰り」も中止。同行事は午後1時から行われ、参拝に訪れた約10人の地元住民らが見守る中、鬼や天狗の面を着けた山伏姿の先達6人が、ほら貝を吹く松岡住職に続いて境内を歩いた。その後、本堂の前で読経し、山伏にむけて豆をまいた。

 松岡住職は「今年1年気を付けて行動し、無事に過ごしてほしい」と参拝者に呼び掛け、毎年訪れるという同市大野木の東浦正和さん(75)は「コロナの終息を願った。賑わっていたのに寂しい」と話していた。

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