任期満了に伴う三重県名張市の市長選(4月10日告示、17日投開票)に、同市議会議員の森脇和徳氏(48)=同市桜ケ丘=が1月28日、無所属で立候補すると表明した。市長選への立候補表明は同氏が初めて。
森脇氏はこの日、市役所で会見を開き「名張市8万人の先頭に立って仕事がしたいという思いは、市長選に挑戦した4年前といささかも変わっていない」と語った。政策では、「名張プライド構想」として財政再建や中学校給食の実現を含む教育拡充など5項目を掲げた。
財政再建については「しっかり果たさなければ、市の未来像は描けない。20年間、亀井市長が進めてきたが、停滞感が否めない」と指摘。歳入と歳出を徹底的に見直すとし、2023年度まで3年間延長された都市振興税については「それ以降の延長は考えていない」と述べた。市の財政調整基金については、4年以内に10億円を積み増す考えを示した。
市議の任期満了は8月30日だが、3月定例会で市長選と市議選の同日選に向けた自主解散案が成立する見通しとなっている。森脇氏は任期途中に辞職せず、解散を経て市長選に立候補するという。
森脇氏は近畿大商経学部卒で、精肉店社長。06年に市議に初当選し、現在4期目。15年から16年は議長を務めた。18年の前回市長選に立候補し、現職の亀井利克市長(69)に敗れた。
現職の亀井市長は13日に次期市長選への不出馬を表明しており、後継者指名もしていない。
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