三重県は1月26日、伊賀市46人、名張市43人など県内で599人(四日市市発表分98人含む)が新型コロナウイルスに感染し、入院していた90代女性が死亡したと発表した。伊勢市の陸上自衛隊明野駐屯地では職員13人の陽性が判明し、県内122例目のクラスター(感染者集団)に認定された。1日当たりの感染者は昨年8月26日の515人を上回り、過去最多に。県内の感染者は延べ1万9407人、死者は170人となった。
発表によると、感染者の市町別内訳は、四日市市96人、津市94人、鈴鹿市90人、桑名市69人、伊賀市46人、名張市43人、伊勢市28人、松阪市26人、いなべ市21人、亀山市16人、菰野町15人、川越町8人、志摩市と玉城町が各7人、東員町と紀北町が各6人、明和町5人、鳥羽市と木曽岬町、県外が各3人、度会・南伊勢町と非公表が各2人、朝日町1人。県内の病床使用率は34・3%、重症者は前日から変わらず1人で、重症者用は2%。自宅療養者は前日より393人増え2848人となった。
明野駐屯地では23日までに職員13人が感染。検査対象者26人の残り13人は陰性が確認されている。県内120例目のクラスターが発生した高校の学生寮では新たに男子生徒3人が検査で陽性とわかり、感染者は計19人となった。
伊賀市では、10歳未満2人、10代9人、20代4人、30代8人、40代5人、50代5人、60代7人、70代1人、80代3人、90代2人が感染。このうち26人は、既に判明している陽性者の濃厚接触者または接触者だった。
名張市では、10歳未満24人、10代5人、20代2人、30代6人、40代3人、50代1人、60代1人、90代1人。10歳未満24人のうち18人は、21日に陽性となった未就学男児と同じ幼稚園に通っており、県は感染が広がった経路を詳しく調べている。
ゲノム解析 29人中26人が「オミクロン株」
また、1月上旬から中旬に県内で感染が確認された10代から70代までの男女29人を対象に行ったゲノム解析の結果、解析不能だった3人を除く26人が変異株「オミクロン株」に感染していることが確認された。県内でオミクロン株への感染が確認されたのは計104人となった。
※1月26日午後6時10分、同9時13分追記