三重県の伊賀市と名張市は1月19日、119番通報を集約する指令センターの共同運用など消防事務の一部で連携・協力する協定を締結した。
協定の締結式は伊賀市消防本部(緑ケ丘東町)であり、両市長と消防長が出席した。連携・協力する事務は指令センターの共同運用が2024年4月から、災害時の相互応援出動と火災予防業務連携は今年4月から段階的に実施する。職員の身分や処遇は変わらない。
署名後のあいさつで、伊賀市の岡本栄市長は「消防や医療は生活圏がベース。充実させていくことが安心安全の地域づくりにつながる」、名張市の亀井利克市長は「市民の生命と財産を守るためには重層的な取り組み、支援が重要で、協定はその第一歩を記したもの。消防指令の一元運用は限られた医療資源の有効活用に通ずる」と述べた。
指令センターは伊賀市消防本部に設置。計画によると、22年度に実施設計の業務委託、23年度に施設の整備工事に着手し、整備費用約7億円のうち、7割は国の交付金で賄う予定。
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