【「女性に対する暴力をなくす運動」のシンボルカラーのパープルにライトアップされた名張署庁舎=名張市蔵持町芝出で】
三重県警名張署(名張市蔵持町芝出)の庁舎が11月1日、子どもと女性の権利を守るシンボルカラーのオレンジとパープルに交互にライトアップされた。警察署庁舎のライトアップは県内初の試みという。
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市が主催し、同署などが協力して行われた。オレンジは11月の「児童虐待防止推進月間」、パープルは同月12日から25日の「女性に対する暴力をなくす運動」期間のそれぞれのシンボルカラー。庁舎壁面には、プロジェクターでメッセージ動画も投影された。
新型コロナウイルス感染症対策で、ちらし配りなどの街頭啓発が中止されたことに伴う取り組みで、昨年は市庁舎(鴻之台1)の一部の壁面をライトアップしていた。今年はより多くの人の目に触れることや関係機関との連携強化を目的に、国道165号線沿いの同署庁舎でのライトアップを市側が提案し、実現した。
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正面玄関前であった点灯式には、亀井利克市長や樋口弘道署長、伊賀児童相談所の山本智佳央所長らが出席。亀井市長は「児童虐待の早期発見と防止のためには家庭、地域が一丸となって見守ることが重要。市民の皆さまのご理解、ご協力をお願いしたい」、樋口署長は「少しでも児童虐待を疑う情報を見聞きされた方や、『児童虐待かも』と思った方は、警察や児童相談所に相談を。緊急の場合はためらわず110番通報を」とのメッセージをそれぞれ読み上げた。
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