【秋空の下、咲き始めたウメバチソウ=伊賀市下友生で】
三重県伊賀市下友生の県上野森林公園内の湿地で、ウメバチソウが咲き始めた。秋色に染まる周囲の植物の中、白いかれんな花が風に揺れている。
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ウメバチソウはニシキギ科の多年草で、高さ10センチほどに伸びた茎の先に、直径約2センチの花をつける。名前は、花が家紋の「梅鉢」に似ていることに由来するという。
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近くでは、黄色い花を咲かせるスイラン(キク科、多年草)も見頃を迎えている。同公園職員の渡辺直人さん(28)は「ウメバチソウは11月中旬、スイランは10月下旬まで楽しめそう。特に今年はスイランの花が多い」と話していた。
2006年に市環境保全市民会議が発行した「伊賀のレッドデータブック」ではいずれも準絶滅危惧に指定されている。
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