三重県名張市青蓮寺の「武田ぶどう園」の売店から、収穫したばかりのブドウ計約30房や新米、梨(時価計約2万5000円相当)が盗まれたと同園を営む武田省吾さん(45)が9月14日、名張署に被害届を出した。同署が窃盗事件として捜査している。
武田さんによると同日午前7時30分ごろ、売店のシャッターを開けたところ、棚の上にあったはずの商品の一部が、かごや札ごとなくなっているのに気付いた。遅くまで作業をしていた同日午前0時30分ごろまで、異常はなかったという。売店は施錠をしていなかった。
盗まれたブドウは「巨峰」と、更に高級な「ブラックオリンピア」の2品種。この他、新米計10キロや、袋入りの梨が被害に遭ったという。武田さんは「祖父母の代から、こんなことは聞いていなかった。1年かけて育てた我が子のようなもので、許せない」と悔しさを語る。他の生産者らに注意を呼び掛けようと、SNSにも被害に遭ったことを投稿。今後は防犯対策を徹底するという。
青蓮寺地区はブドウの栽培が盛んで、観光ブドウ狩りはシーズン中。同園はブドウ狩りを行っておらず、店頭や注文での販売のみ。青蓮寺湖ぶどう組合によると、他の組合員の園から被害の報告は受けていないという。
- Advertisement -