三重県の名張市多文化共生センター(同市希央台5番町)で開かれている「ナビチャン日本語教室」には現在7つのクラスがあり、合わせて18人が学んでいる。
教室は子どもクラスを含め土曜2クラス、日曜は5クラス。午前10時から午後4時の間で各2時間、子どもは約1時間学ぶ。会話のレベルや参加できる時間帯などで分かれており、フィリピンやベトナム、中国など6か国の7歳から45歳の外国人住民が集う。来日歴も1年から20年以上までと幅広い。
交流楽しみに
学んでいるのは日本語会話とひらがな、カタカナ、漢字の読み書きが中心で、日本語検定試験を目指す生徒もいる。また、文化や行事に親しむ機会も採り入れている。
7月には講師の雲津郷子さんのクラスでも季節行事の「七夕」を学び、インドネシアから来たアンギ・リスキさん、ウィヨガ・アグン・クルシトさん、フィリピンから来た田川マリベットさんが短冊に願い事を書いてササにつるした。
コロナ禍で帰国することもままならず、家族に会えない中、教室での交流を楽しみにしている生徒が多いという。センター総括リーダーの手塚倫生さんは「新型コロナが収束したら、各国の『食』を通して、楽しく交流する機会を設けたり、地域住民とのイベントも計画していきたい」と語った。
2021年8月14日付801号17面から
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