三重県伊賀市中柘植の主婦、宮田綾乃さん(33)が、自宅でピンク色のショウリョウバッタの幼虫を見つけた。県上野森林公園(下友生)に預けられ、7月29日から園内のビジターコテージで展示が始まった。同公園によると、突然変異で数千から数万分の1の割合で発生するが、実際に見つかるのは稀だという。
宮田さんは25日夕方、長女の梨央さん(7)と一緒に買い物から帰宅したところ、自宅玄関脇の外壁に張り付いていた体長約5センチのピンク色のバッタを発見。夕日の光のせいかとも思ったが、よく見てもピンク色だった。留守番をしていた夫の祐輔さん(34)と次女の梨瑚ちゃん(5)も駆け付け、一緒に捕まえたという。
梨央さんと梨瑚ちゃんは、同公園の自然散策イベント「てくてく探検隊」の常連参加者で、28日のイベント時には捕獲したバッタを持参。イベント案内人で同公園職員の渡辺直人さん(28)に確認してもらい、参加していた他の子どもたちにも披露した。子どもたちからは「ピンクだ、すごい」「こんなのいるんだ」など驚きの声が上がったという。
宮田さんたちは「夏休みなので、もっと色んな子どもたちにも見てもらいたい」と、バッタを同公園に預けることにした。渡辺さんは「ショウリョウバッタは身近なバッタだが、普通は緑か褐色。自然界でピンク色は目立ってしまい、捕食者に襲われやすいので、生き残って発見されるのは珍しい。私も今回初めて見た」と話していた。今後、脱皮をした際に色が変わる可能性もあるという。
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