三重県名張市は3月16日、高齢者を含む一般市民への新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場について、旧市立桔梗が丘中学校(桔梗が丘1番町)校舎の一部を充てる方針を市議会全員協議会で明らかにした。会場の整備工事費を盛り込んだ新年度当初予算に対する補正予算案を、24日の定例会最終日に提出する。
市福祉子ども部によると、集団接種会場となる教室に取り外し可能な空調設備を設置し、運動場には砕石舗装を施した約30台分の駐車場を設ける予定。同市は、かかりつけ医など医療機関での個別接種を集団接種と組み合わせて実施する方針で、集団接種会場は現時点で同校舎1か所の予定。個別接種には市内約40か所の医療機関が協力意向を示しているという。
高齢者向けのワクチンは、4月12日の週と26日の週に1箱(1瓶5回で975人分)ずつ届く予定だが、高齢者用のワクチンを医療従事者に接種することを河野太郎行政改革担当相が容認する方針を示したことを受け、同市でも医療従事者を優先させる方法を含め順序を検討する。
2020年4月に移転した旧市立桔梗が丘中学校の跡地は現在、活用する事業者の3回目の公募中。市総務部によると、今年5月に事業者が決定したとしても手続きなどに最低2年ほどを要するため、集団接種会場としての利用は跡地活用事業に影響しないという。
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