福中登紀也さん(20)
三重県名張市東田原の洋菓子店「モンパクトル」で働く今年度成人を迎えた若きスタッフ。「受け取ったお客さまの笑顔が見られるように」との思いを込めて仕事する。
伊賀市出身。小学生のころから自宅でクッキーを焼くなどお菓子好き。パティシエを目指して伊賀白鳳高校のフードシステム科で食品の品質管理などを学んだ。
仕事では、コロネやぜんざいなどに使うあんの炊き上げを中心に、焼き菓子やデコレーションなどを担当。洋菓子店では珍しく自家製のあんにこだわり、「しっとりとした口どけのみずみずしくて香りの高いあん」を目標に鍋をかき混ぜる。
あんに使う小豆は、山梨県の和菓子店から炊き方を直接教わるなど研究熱心。豆の形を崩さないように温度や混ぜ具合を調整しながら作るそうで、「最初は何度も失敗したけれど、試行錯誤して納得できるものになった」と笑う。北海道産の香りの良い小豆を使ったあんロールは顧客から「おいしい」と好評を得ているという。
休日は手作りのお菓子を食べながら、友人とゲームをしてリラックスする。
2021年1月16日付787号6面から
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