コロナ禍で来夏に延期
名張市丸之内の市立名張幼稚園で、20年前に埋められたタイムカプセルが2020年11月、同園の創立50周年行事に合わせて開封される予定だったが、コロナ禍で延期になった。当時の保護者会役員らでつくる実行委員会は、21年8月14日の掘り起こしを目指し、当時の園児らに参加を呼び掛けている。【タイムカプセルを埋めた藤棚の下を指す(左から)山村さん、松林さんら】
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2000年11月7日、園児147人と保護者らが集まり、園庭の一角にある藤棚の下に深さ約2メートルの穴を掘って埋めた。カプセルは金属製で、2日前に開いた創立30周年記念式典の写真や園児の絵、文集、録音テープ、当時流行したキャラクターのおもちゃの他、保護者から子どもたちへのメッセージなども入れ、創立50周年の時に開封することにした。
昨年末、当時の保護者会長で同市緑が丘中の松林敏さん(62)と保護者会役員、園長だった同鍛冶町の山村弘子さん(76)ら約10人が連絡を取り合い、掘り起しに向けた実行委を結成した。
しかし今春、コロナ禍で延期せざるを得ないと判断。改めて来年の参加を呼び掛けるはがき147人分を卒園時の住所に送ったが、約2割が宛先不明で返送され、連絡が取れた元園児も全体の2割に満たないという。
山村さんは「ばら、きく、すみれ、さくら、あやめ組の皆さん。思い出の詰まった園庭にもう一度立って過去を振り返ることは、これからの人生の役に立つはず」と参加を呼び掛ける。実行委員長の松林さんは「予定より遅れたが、できるだけ多くの人に参加してもらって掘り起こしたい。当日参加できなくても中身を返したいので、連絡が欲しい」と話している。
問い合わせは松林さん(080・1569・2302)へ。
2020年11月21日付784号2面から
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