伊賀市長選挙が11月8日、投票、即日開票され、現職で無所属の岡本栄氏(69)が新顔で無所属の元伊賀市議、森川徹氏(43)と新顔で日本共産党公認の元障害者施設職員、釜井敏行氏(38)を破って3選を果たした。得票数は岡本氏が1万8840票、森川氏が1万5184票、釜井氏が3515票で、無効票は764票だった。【支援者らとともに3選を喜ぶ岡本氏(右から3人目)】
岡本氏が選挙事務所近くにある同市上野東町の「うえせん白鳳プラザ」に到着したのは午後9時30分すぎ。開票場から当選確実の知らせが入ると、集まっていた支援者ら約50人から歓喜の声が上がり、亀井利克名張市長ら周辺自治体の首長らも祝福に駆け付けた。
全員で万歳三唱の後、岡本氏は今回の選挙戦について「(市内全域を)隈なく歩かせて頂いた。それぞれの地域で課題はあるが、伊賀は一つでなければならないと肌で感じた」と振り返り、「今までやってきたことが実を結ぶための時間を頂いた」と当選のあいさつを述べた。
【敗戦の弁を語る森川氏(左)と釜井氏】
森川氏は同市服部町の後援会事務所に午後10時20分ごろ姿を見せ、集まった支援者らに向け「非常に残念だが、非常にすがすがしい気分。43年間で一番多くの人に恩を頂いた。選挙戦を通じて『伊賀市を変えたい』という声を多く頂き、皆さんの声を聞き、新しい伊賀市を、という思いで戦ってきた。1万人を超える方に投票頂き、厚くお礼申し上げたい」と述べた。
また、釜井氏は午後10時30分ごろ、同市上野福居町の事務所で「皆さんから期待の声を頂いたので、その反応の良さと票数を見るとギャップがあり、もう少し伸びてほしかったというのが正直な気持ち。ショックですが1日でも早く立ち直り、市長とは違う立場で自分のできることをしっかりやって、選挙戦での公約を明日から頑張っていきたいという気持ちです」と述べた。