名張青年会議所(JC)は10月20日、名張市内の小学生を対象にした歌唱コンテスト「子どものど自慢」をリモートで開催した。優勝した児童には、地元のミュージシャンが名張をテーマに作る新曲のボーカルを担当してもらう予定。【コンテストの様子=名張市南町で】
同コンテストは、コロナ禍の影響を受ける子どもたちに元気になってもらおうと企画。同市西原町でライブハウスを営むミュージシャン、堀口慎太郎さん(34)に作詞作曲を依頼している新曲の歌い手の選考も兼ねて開催した。
JCが10月初めに各小学校にちらしで参加を呼び掛け、約50人が応募。無料通信アプリ「LINE」で歌唱映像を送信してもらい、予選を通過した小学1年から6年までの男女5人がこの日の決勝に臨んだ。
オンライン会議システム「Zoom」で各児童の家庭とJC事務所のある名張産業振興センター・アスピア(南町)とがつながり、子どもたちも見守るなか、事前に収録した5人の歌唱映像が画面に映し出された。堀口さんやJCメンバーら約15人が審査員を務め、歌唱力や表現力などで競った。
コンテストの結果、優勝したのは、女優の上白石萌音さんが歌う映画主題歌「ハッピーエンド」を披露した市立桔梗が丘小6年の澤音葉さん(12)。審査員からは「音程が取れていて、声がすごく奇麗」「息継ぎの仕方が上手」などの感想が寄せられた。
澤さんは「コンテストは初めてだったが、優勝できてうれしい。これからも歌っていきたい」と話した。澤さんには近く、堀口さんから新曲が贈られる。堀口さんは「歌声に感動した。名張での暮らしや古里をイメージした曲を用意したい。本人が望むならCD化もしたい」と話していた。
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