名張市特産の秋の味覚「赤目松茸(まつたけ)」を競りにかける市が同市夏見のJAいがふるさとほのぼの市場横で始まった。初日の10月15日には、「山方(やまかた)」と呼ばれる生産者6人が昨年の約10倍の計12・47キロを持ち込み、最高で1キロあたり7万2000円の値が付いた。【競りに掛けられたマツタケを確認する仲買人たち=名張市夏見で】

初市で最高値が付けられたマツタケ=同

 香りや味が良いことで知られる赤目地区のマツタケは、京都や大阪、名古屋の料亭などに出荷されたり、贈答用に使われたりする。赤目松茸仲買人組合によると、昨年は10月中旬からの約1か月間で計25・05キロを出荷した。

 この日は仲買人6人が集まり、形や香りを確認して、1キロあたりの値を札に書き込んで競り合った。同組合の長谷川正組合長(89)は「今年は雨も気温も程よく、量も質も上々。ここ2、3年で一番の出だしでは」と話していた。入荷は11月上旬まで続く見込み。

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