市職員が感染症対策に専念できるようにと、6月定例会の一般質問を中止した名張市議会は、2日の災害対策支援本部会議で、開会日に会派代表者ら6人が行う代表者質問について協議した。質問は、5月に市へ提出した提言書について亀井利克市長から報告を受けた後20分ずつと限られた時間だが、重複を避けるよう内容をすり合わせることはしないと申し合わせた。
会議の冒頭、本部長の富田真由美議長は「質問が重ならないよう効果的に質問時間を使ってほしい」と発言し、出席した議員からも「質問順によって内容が重複しないよう事前にすり合わせができないか」との声が挙がった。これに対し、本部委員のうち3人からは「質問が重なってもいいと思う。もし同じような質問が出ても同じように答弁してもらえたら」「市長の発言を聞いてからになるので調整は難しい」といった趣旨の意見が出された。
同市議会は、新型コロナウイルスに関連した情報伝達手段の確保や相談のワンストップ窓口整備など4項目の提言書を亀井利克市長に提出しており、11日の質問もこの範囲内で行うことを確認している。従来の一般質問は1人90分で、3日間に分けて計9人が登壇しているが、今回は5会派の代表者と、会派に属していない議員2人のうち1人の計6人が行う。
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