伊賀市議会の3月定例会は6日、市議による一般質問3日目が行われ、5人が登壇。2つの公共施設を集約し、旧消防庁舎(同市平野山ノ下)を改修して4月に開設する総合福祉会館について、アクセス利便性の向上やユニバーサルデザイン(UD)化の推進などを求める声があった。【総合福祉会館となる旧消防庁舎=伊賀市平野山ノ下】
市健康福祉部によると、同会館1階には、指定管理者で現在は上野ふれあいプラザ(同上野中町)3階にある伊賀市社会福祉協議会事務局、2階には同プラザと勤労者福祉会館(同上野丸之内)に入居している計6団体の事務局がなどが入る予定。エレベーターの設置や空調設備の更新など、2億円余りをかけて改修工事が進められてきた。
山下典子議員(無所属)は、至近の横断歩道の渡りづらさやアプローチの急坂などに言及し、「高齢者や交通弱者などの利便性向上に向け整備をすべきでは」と進言。田中満・健康福祉部長は「利用開始後に改めてアンケートを実施し、ニーズの高い意見については庁内で連携して対応する必要がある」と述べた。
同会館への公共交通機関でのアクセスは、三重交通と上野コミュニティバス「しらさぎ」の小田口バス停が最寄り(約150メートル)。市によれば、2018年5月に実施した同プラザの利用団体への調査では、交通手段は約半数が「車」で、「バイク」「自転車」「徒歩か公共交通機関」がそれぞれ十数%だった。サークル・団体への貸館は継続し、4月以降の貸館の利用申請は既に28団体が済ませているという。
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