昨年10月の台風19号で被災した長野県上田市へ派遣される、伊賀市の土木・農業分野の技術職員8人に1月9日、岡本栄市長から辞令が渡された。同14日から8月末まで交代で1人当たり約2か月間、損壊した道路や河川、橋梁などの復旧工事の設計・積算業務などに従事する。【岡本市長(左)から訓示を受ける職員(前列)=伊賀市役所で】

 8人の派遣先は、長野県東部に位置する上田市の中心市街地から南に約15キロの、山間部にある武石地域自治センター。同県では堤防が決壊した千曲川沿いなど広域的に甚大な被害があることから、中長期的に専門職員が不足している現状が続いており、三重県を通じて以来のあった派遣要請に応えることになった。

 派遣される職員は以下。

【道路河川課】
▽笛川隆太さん(22) 1月14日から同31日、8月1日から同31日
▽中村二郎さん(38) 1月14日から2月29日
▽稲森洋哉さん(40) 3月1日から4月30日
▽伊藤渓太さん(27) 5月1日から6月30日
【農村整備課】
▽大谷賢さん(41) 2月1日から3月31日
▽田口大介さん(41) 4月1日から5月31日
▽上林健作さん(38) 6月1日から7月31日
▽秋元正次さん(39) 7月1日から8月31日

 8人はいずれも災害派遣は初めての経験だが、この日の辞令交付の際には「安心して生活してもらえるよう全力を尽くす」「早期復興に少しでも役立てたら」などとそれぞれに思いを話した。岡本市長は「伊賀市と同じ城下町で、日本忍者協議会でも友好関係にある上田市に縁あって行って頂くにあたり、現地のさまざまな状況を認識し、身の安全を確保しながら役に立ってきてほしい」と激励した。

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