7月5日から7日まで富山県総合体育センター(富山市)で開催される「第2回全日本ラージボール卓球選手権大会」(日本卓球協会主催)に、三重県代表として伊賀地域から2選手が出場する。「名張桔梗クラブ」に所属する今村幸雄さん(70)(名張市すずらん台)と伊賀市の「上野クラブ」に所属する南畑陽子さん(51)(伊賀市島ヶ原)だ。【全国大会へ出場する今村さん(左)と南畑さん=名張市桔梗が丘5で】

魅力とだいごみ発信したい

 ラージボール卓球で使うボールは、通常の硬式球(直径40ミリ、重さ約2・7グラム)より直径が4ミリ大きく、0・5グラムほど軽い。ラケットのラバーには凹凸があり、回転がかけにくいため、ラリーが続きやすく、高齢者を中心に人気だという。

 ラージボール卓球の日本一を決定する今大会には全国の地方大会を勝ち抜いた精鋭が出場し、男女のシングルス(年齢別に各9種目)と混合ダブルス(同8種目)で競う。県予選は1月下旬、伊勢市であり、シングルスで男子3人と女子4人、混合ダブルスで3組が代表に選考された。

 今村さんは「男子シングルス70(70歳以上)」と松阪市の選手と組む「混合ダブルス120(合計120歳以上)」、南畑さんは 「女子シングルス50」と同じく松阪市の選手と組む「混合ダブルス100」の各種目で全国に臨む。

 昨年の第1回大会にも出場した“カットマン”の今村さんは、「昨年は3人で争う予選リーグで1勝1敗になり、惜しくも決勝トーナメントに進めなかった。今年は技術的にも体力的にもパワーアップしています」と話す。練習や大会での動きをビデオカメラで収録して帰宅後にチェック。また、自宅のアスレチックマシーンで身体を鍛える毎日という。

「予選突破が目標」

 南畑さんは8年前、卓球スクールのコーチを手伝ったのをきっかけに、実業団以来20年間中断していた卓球を再び始めた。現在は年間約70の大会に出場しており「卓球が生きがい」とニッコリ。「ラリーが続くラージボールは体力が必要ですが、非常に面白い。全国大会では予選突破が目標」と話す。今村さんは「全国で活躍することでラージボール卓球特有の魅力とだいご味を発信し、伊賀地域の競技人口を拡大できれば」と抱負を語った。

2019年6月22日付750号2面から

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